ごあいさつ

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ごあいさつ

 

獨協医科大学日光医療センター整形外科は2006年4月の当センター開院当初から診療を担当してきました。そして、2016年4月1日に長田伝重が主任教授に任命されたことで、獨協医科大学3番目の整形外科学教室として独立した講座となりました。現在は常勤医4名、非常勤医5名で診療に当たっており、2019年4月1日より日光医療センター副院長に就任いたしました。

当センターのある日光市は栃木県の面積の約1/4を占め、県内最大の大きさで、その診療領域は広大です。しかし、市内に整形外科医院は1施設、整形外科医の常勤している病院は当センターの他に2施設あるも、いずれも1人常勤のため、当科は外来患者、手術件数共に大変多いことが特徴です。H27年度の外来患者数は1日平均約93名、手術件数は年間523件でした。また、日光市は高齢化が進んでおり高齢者の慢性疾患や骨粗鬆症関連疾患が多いことももう1つ特徴です。さらに、当センターは日光国立公園内に位置し、鬼怒川温泉に隣接していることより、旅行者の外傷、疾患も多く扱っております。

診療対象疾患は手の外科専門医、関節外科専門医、脊椎外科専門医が常勤していますので、それぞれの領域で最新、最良の治療を行っております。患者様やご家族と良く意思疎通をはかり、患者様にとって最良の治療を行うことを旨としております。長田は手の外科専門医であり、手の外科、肘関節外科、マイクロサージェリー、手足先天異常を担当しております。特に、橈骨遠位端骨折の手術法として世界で一般的に行われている掌側ロッキングプレート固定法に用いられる医療用プレートの研究開発を15年以上行っており、2015年に世に出た世界初のロッキング機構をもつ最新型プレートは現在全国の病院で使用されています。この様に、本骨折の手術治療法においては本邦でのトップランナーです。関節外科専門医は肩、股、膝、足関節の外傷、変性疾患を取り扱い、関節鏡手術、人工関節置換術を多数施行しています。さらに、スポーツ整形外科に力をいれており、近年増加しているさまざまなスポーツ障害に対しての手術治療、障害の予防やパフォーマンスを向上するためのリハビリテーション治療も積極的に行っております。脊椎専門医は、頸椎から腰椎まで幅広く手術しており、近年は高齢者の骨粗鬆症が基盤の椎体圧迫骨折に対する低侵襲な経皮的後彎矯正術(Balloon kyphoplasty、BKP)も積極的に行っております。

卒前・卒後教育も担当しています。医学部学生はBSLとして、臨床研修医は整形外科研修を希望する医師が毎年研修を行っています。さらに、整形外科専門医取得を目指す後期研修も指導しております。

研究では、各疾患分野の臨床研究として学会発表にとどまらず、和文論文はもちろん英文論文の発表も積極的に行っております。さらに、基礎研究として手の外科を中心としたバイオメカニクス研究、関節疾患に関する原因究明の研究も手掛けており、今後は更に積極的に展開していきたいと考えております。

皆様方には獨協医科大学日光医療センター整形外科に対し今後もご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申しあげます。

また、当科で行う整形外科診療、研究等に興味のある先生方の参加をお待ちしております。

 

 

獨協医科大学 日光医療センター副院長 
整形外科主任教授

長田 伝重

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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